社会人の勉強の種類と、なぜ勉強しなければならないのか?について

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社会人に勉強は必要なのか。
また、必要であればそれは何故なのだろうか。

 

学生に勉強は必要なものだと思う。
これは社会人の方であれば、皆同意してもらえるだろう。
学生の方には納得してもらえないかもしれないが、社会人になると「学生のころもっと勉強しておけば良かった…」と思うものなのだ。

 

では社会人になってから数学や歴史を改めて勉強する必要があるかといえば、それは違う気がする。
社会人になってからすべき勉強というのは、国語/算数/理科/社会とは別のものだ。

 

社会人になると仕事のうえで覚えなければならないこと、学ばなければならないことが出てくる。
それをスムーズに理解するために、学校で習うことが必要になるのだ。
同期が自分より先を行っているのを見て焦り、「ああ、もっと勉強しておけば良かった」と思うのである。

 

さて、本題に入る。
社会人が社会人になってから「勉強しよう」と思うのには、3種類の理由があると思う。
明確に分離できない場合もあるが、ここでは形式的に分離してみた。

 

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1.仕事のための勉強

一つ目は仕事のための勉強。
本職を行うため、またはより高いレベルへ上げるための勉強だ。

 

私はSEであるため、新しい技術やプログラミング言語、開発手法の習得などがこれに当たるだろう。

 

行えば自分の仕事が効率的に進むようになるし、難しい仕事もこなせるようになるかもしれない。
比較的勉強した効果を実感しやすいように思う。

 

その反面、まわりからは評価されづらいだろう。
目に見えない技術や知識は評価するのが難しいからだ。

 

また、そもそも「プライベートの時間で仕事の勉強なんかしたくない」という方も多いだろう。
こういうことを一切しない人が大多数なのではないだろうか。

2.資格のための勉強

 

二つ目は資格のための勉強。
なにか特定の資格をとるための勉強だ。

 

私でいえば、基本情報技術者試験やOracleMasterを取得することになる。
資格の取得には体系的な知識の習得が必要になるが、これは実務とは結びつかないことが多い。
言い換えれば「勉強しても仕事では役に立たない」ということだ。

 

ただ皮肉なことに、これは他人から非常に評価されやすい。
「仕事では役に立たないのに評価されやすい? そんな馬鹿な!」
そう思うかもしれないがこれは事実だ。

 

「私はこれとこれができます! スゴイ奴なんですよ!」
そう言葉で言われるよりも、難しい資格の賞状を見せられた方が説得力があるのだ。

 

もっと極端なことをいえば、
「オレ運転チョー上手いんス」という免許を持ってない人と、
無言で運転免許書を見せてくれた人、
あなたはどちらの車に乗りたいだろうか?

 

3.夢のための勉強

三つ目は夢のための勉強。
夢を叶えるため、または趣味としての勉強だ。

 

「今はSIerだけど将来はweb系に転職したい!」そのための勉強などはここに入る。
趣味や習い事のレベルアップ、段位の習得なども含まれるだろう。

 

この勉強もすぐに効果が出るものではない。
それに意味があるか、または意味があるものにできるかは、その人次第である。

 

周りから評価されるものでもない。
本業を疎かにしてのめり込めば、マイナスの評価になる可能性すらある。

 

しかし、別にいいのだ。
夢のための勉強は本当に自分のためだけの勉強であり、何よりも勉強していてスゴく楽しいものなのだから。

 

4.私がすべき勉強

先にも書いたが、この三つは明確に分離されるものではない。
本職の勉強&夢を叶えるための勉強、ということもあるだろう。

 

振り返ってみると、わたしは元来資格の勉強には力を入れて来た。
難関と言われる資格も一つ取得した。
趣味として本職では使用しないプログラミング言語を勉強して、コーディングも行ってみた。

 

しかし、今ふと我に帰ってみると
わたしは本職のレベルを上げるための勉強をしてこなかったと思う。
資格の勉強ばかりしていたのは、まわりから評価されたかったのかもしれない。

 

自分は比較的勉強している方だと思っていた。
出身大学はさほどいいところではないけれど、資格試験には比較的強いし、大人になってからは勉強のできる人間になったと自惚れていた。

 

でもそれがダメだと今ごろ気づいた。
人の目を気にして勉強していてはダメなのだ。
すぐに評価されなかったとしても、もっと仕事のための勉強をしなくてはチームやプロジェクトに貢献できない。
(会社に貢献する気はあまりない。)

 

今の会社に入って、もうじき十年になる。
手遅れなのはわかっているが、諦める気はない。
気づけただけラッキーだし、新しいことを行えることに少しワクワクしている。

 

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