わたしの会社では最近、社員の資格取得に力を入れ始めました。
勉強会をやり、そのおかげで資格を取得できた人もけっこう増えています。
「何か資格を取得しないの?」と、わたしも上司から頻繁に聞かれます。
上司へ「取得しません!」とはなかなか言えないのですが、今のわたしは資格を取得すべき時ではないのです。
資格というものは、やみくもに取れば取るほど良いというものではありません。
何か目的があって取得してこそ意味をなすものなんです。
資格を取らなくてもよい理由について、メモしておこうと思います。
1.もう既に持っている?
あなたが資格を1つも持っていないのだとしたら、資格を取得する意味は大いにあると思います。
資格があれば入試や就活で有利になります。
これまでに資格を取得する機会はいくらでもあったはずです。
にも関わらず資格が何もないというのは、やる気がない人間だと思われてしまうかもしれません。
また、あなたが仕事をやるうえで必要最低限の知識を持っているのかどうか、あなたをまだよく知らない上司や顧客がいれば不安に思うでしょう。
しかし、1つ基本的な資格を持っているのであれば、次を急ぐ必要はありません。
自分にとって必要なタイミングで、次の資格を取得すればよいのです。
1つ持ってる人より3つ持ってる人が優秀という単純な話ではないのですから。
2.目立ちたくない?
会社や上司に訴えたいことがあるのであれば、難易度の高い資格の取得は1つの手段です。
新しい仕事をやってみたい、異動したい、前例のないことに挑戦したい。
あなたが本気であることを、アピールすることができます。
でも、あなたが今忙しいのであれば、それどころではありません。
目の前のことで手一杯なのに、新規事業を任されても困りますよね。
目立つための難しい資格の取得は、チャンスが来るまで置いておきましょう。
3.進路が違う?
あなたが特定の分野でスペシャリストになりたいのであれば、その分野の資格はたくさん取得しておくべきです。
少なくとも社内でトップにならなければ、あなたはスペシャリストだとは認められないでしょう。
しかし、当然あなたがその分野に興味がないのであれば、資格を取得する必要はありません。もし間違って取得してしまったら、あなたは望まない分野でスペシャリストとして扱われてしまうかもしれませんね。
資格を取得するのは、あなたが勝負したい分野が決まってからで良いと思います。
4.まとめ
ここまでご覧になったあなたは、すでに気付いているかもしれませんが、以上の3つの理由は資格を取得すべき理由の裏返しです。
資格を1つも持っていない方、アピールしたいことがある方、スペシャリストになりたい方は資格を取得すべきです。
資格を取ることは大切なことです。しかし、目的が必要なのです。
資格はたくさん持っているけどあまり仕事はできない人、見たことがあるのではないでしょうか?
目的なく資格を取得すると、あなたもそうなってしまいます。
自分のキャリアプランをしっかり見つめなおした上で、適切な資格を適切なタイミングで取得することが大切だと私は考えます。