「社会人になったら日経は必ず読め!」
わたしが社会人になった時、うちの会社の専務からそう言われました。
最近はそういう話はめっきり聞きません。
必要なニュースや情報は、ネットから取得することが当然になりました。
朝刊を買って電車内で読んでいるような方もなかなか見ないです。
しかし、日本経済新聞を読むことには、今も意味があります。
企業の情報を得るためには欠かせない、信頼できる新聞です。
例えば、私が担当している取引先が過去最高益、または過去最大赤字を記録したとします。
私としてはその情報はいち早く押さえておきたいところですが、よほど有名な企業でない限りそのことが一般紙やYahooニュースに載ることはありません。
日経新聞であれば掲載される可能性は高いです。(私は実際に体験したことがあります。)
社会人、特にBtoB企業に所属して働く方にとって、日経のニュースは欠かせないのです。
(ちなみに私は別に営業職ではなくITエンジニアです。それでも担当してるお客様の情報は押さえておくべきだと思います。)
日経は新聞を購入しないで読む方法もあります。
見出しだけが知りたいのであれば、日本経済新聞のウェブサイト(日経電子版)で十分でしょう。
全ての記事の詳しい内容が読みたいのであれば、朝刊を購読することも考える必要があります。
ここでは、どういった理由で日本経済新聞を読む必要があるのかの目的別(欲しい情報の深さ別)に、無料で読む方法をご紹介します。
1.見出しがわかれば充分の方
日経新聞のニュースの見出しだけ確認したい方は、日本経済新聞のサイト(日経電子版)を利用しましょう。
もちろん紙とまったく同じというわけにはいきません。
例えば一面がなんだったとかはわかりませんが、並んでいるのは紙版とほぼ同じニュースです。
記事の見出し(タイトル)を簡単に眺めるだけでも、どんな出来事があったのかは把握できるはずです。
ただ日経電子版には会員限定記事があるため、一部記事の内容はこの方法では読むことができません。
あくまでも、通勤中にスマホからササッと見出しだけ確認したい、という時に便利な方法です。
可能であれば直接サイトを見るよりも、RSSを活用することをオススメします。
2.有料会員向け記事も読みたい方
日経電子版でニュースを読むと、一部記事の詳しい内容が読めません。
「この記事は会員限定です。」と表示され、有料会員になることを勧められます。
ここでいう有料会員というのは、日経電子版の有料会員のことで月4277円の料金がかかります。
この有料会員限定の記事ですが、実はかんたんに無料で読めます。
その方法は日経電子版の無料会員になることです。
無料会員でも、毎月1本だけ有料会員記事が読めます。
かなり少ないです。
本当に読みたい記事だけに使うようにしましょう。
(年間12本と思えば意外と足りるかも?)
無料会員になるだけで読めるという意外な裏ワザです。
無料会員登録がどこからできるかは、ややわかりづらくなっています。
下記の日経新聞申込みページから日経電子版の無料会員登録が可能です。(だいぶ下の方です。)
3.自由に隅々まで読みたい方
実は、無料で日経電子版のすべての記事を読む方法はありません。
なので、別の手段を使います。
日本経済新聞社が運営するデータベースサービスがあります。
これを通して日経新聞を読むことができるのです。
そして、このデータベースサービスであれば無料で使う方法があります。
2つの証券会社が、顧客へ無料で開放しているのです。
ⅰ.アプリから使う
楽天証券に口座を持っている方は、投資アプリ「マーケットスピード」から日経テレコン楽天証券版が使用できます!
(Windows/Mac両方に対応。
スマホ版マーケットスピードのiSPEEDはiPhone/Androidに対応。)
初めて利用する方は、無条件に3ヶ月まで無料で使用することができます。
2019年6月24日より無条件に無料で使用できるようになりました。
口座は書類の郵送なしで、PC/スマホから簡単に作ることができます。
ネット上の手続きだけで済みますし、楽天会員の方であればより簡単に開設できます。
楽天証券 公式サイトⅱ.ブラウザから使う
丸三証券に口座がある方は、ツールなしでブラウザからデータベースサービスを使うことができます。
一見便利なように思えるのですが、しばらく口座の利用がないと口座が閉鎖されるとのことです。
ある程度継続的に株や投資信託の売買を行う必要があります。
既に丸三証券に口座を持っている方、もしくは富裕層の方にオススメです。
口座開設は資料を取り寄せて、記入/捺印して返送する必要があります。
詳しくは、公式サイトから確認して見て下さい。
ⅲ.どちらが使いやすいか?
私は楽天証券をオススメします。
丸三証券は一見ブラウザで使えるので、使い勝手がよく見えます。
しかし、定期的に口座を利用しなければならない点が不便です。
本来の目的は節約をすることです。
この機会に少額の投資信託を買ってみるなどはアリだと思いますが、株式取引で大きな損を出してしまっては本末転倒です。
一度口座を作れば半永久的に使える日経テレコン(楽天証券版)が使いやすいと思います。
わたしは毎朝 iSPEED(スマホ版マーケットスピード)からニュースを読んでいます。
スマホアプリなので片手で操作することができます。
満員の通勤電車内でも周りに迷惑をかけることなく読むことができて、紙の新聞よりも便利です。
あなたも日経のデータベースサービスを無料で使い倒しませんか?
楽天証券には以下のようなメリットもあります。公式サイトで確認してみて下さい。
- 取引をしない、持っているだけの状態でも口座閉鎖などのペナルティがない。
- 口座開設の際には楽天ポイントGETのチャンスあり。
- 証券会社として優秀(取扱商品数/海外株式の特定口座対応など)。
4.補足:日経テレコン(楽天証券版)から読めない情報
ここまでに紹介した方法で、紙面の情報はほぼ全て無料で読むことができます。
しかし、お金を払わなければどうしても見れない情報もあります。
それが「経済指標」です。
昔は月曜日の日経朝刊に記載されていたもので、私も毎週それだけを狙って買っていた時期があります。
この経済指標ですが、一時期は日経電子版で無料で見れたのですが、現在は有料会員しか見れなくなってしまいました。
投資に興味がある人間からすれば、この経済指標の情報は日経の各記事以上に価値がある情報です。
経済指標が見たい方は日経電子版の有料会員になるしか方法がありません。
5.結論:どれくらいお得か
日経テレコン(楽天証券版)からは日本経済新聞の朝刊/夕刊の他に、日経産業新聞/日経MJも読むことができます。
また、日経の地方面については全地域の記事を閲覧可能です。
日本経済新聞の購読料は、
月4,900円。
年58,800円。
日経電子版は、
月4,277円。
年51,324円です。
庶民からすれば、日本経済新聞は高価なものだといえます。
何のために日経を読むのか、どこまでの情報が必要なのか。
よく考えて、あなたに合った日本経済新聞の読み方を探してみて下さい。