金地金の積立投資を2013年からしています。
とはいっても私は別にお金持ちではないので、毎月1000円だけです。
(金地金とはいわゆる金塊のことで、金と書いてしまうとお金/金銭と区別しづらいためただ単に金/ゴールドを指したい時にもこの言葉を使うことがあります。)
もうじき積立始めて9年、毎月1000円ではまだまだたかが知れている金額なのですが、金の価格が高騰していることもありそれなりに利益が出ていました。
この機会に、金投資を続けてみてわかったことを書き残しておきたいと思います。
1.金投資の基本的な考え方について
会社に投資する株式投資では、買った株の会社が業績を伸ばして大きくなっていけば、買った時に比べて株価が大きくなっていきます。
ややレアケースではありますが、成長企業であれば10倍ぐらいに株価がなることもあります。
株価が上がったところで売却して利益を得る、もしくは継続保有して配当を受け取る、これが株式投資の基本になります。
それに比べて、金投資はその名のとおり金へ投資するので、投資先が成長するといったことはありません。配当ももちろん出ません。
投資時の10倍に資産が膨らむということは、ほぼあり得ないです。
(地球上の金がすべて掘り尽くされた後はまた変わってくるかもしれませんが、だいぶ未来の話だと思います。)
需要と供給に応じて値段が上がり下がりするだけなので、ある意味投機的/ギャンブル的であるとも言えるでしょう。
2.金投資は防御型投資
金投資はただのギャンブル、もしくはマネーゲームなのか、と言えばそうではありません。
金投資の特性として、投資している物そのもの(金)に価値があるという点があげられます。
株式投資では投資することでその会社の株券がもらえます。
しかし、投資先の会社が倒産してしまえば、株券はただの紙切れになってしまいます。
株なんかやるから危ないのでしょうか、では日本円で持っていれば安全でしょうか。
日本円だって戦争が起きて日本という国がなくなってしまえば、一万円札は紙切れになってしまいます。
そんな極端な場面以外でも、円安になるだけであなたの資産は減っているのです。
円安時に海外旅行に行けば、受けるサービスは同じでもより多くの日本円が必要になりますよね?
金投資は株券ではなく金そのものに投資します。
金そのものは価値が安定しているので、投資した資産がゼロになってしまうということが起きないのです。
金は何が起きても、紙切れになってしまうことはないということです。
また極端な話をします。
戦争が起きて日本という国がなくなってしまった場合の話です。
このような天変地異が起きた時に、手元に純金のコインでもあったらどうでしょうか。
日本という国が無くなって、例えばタイへ避難したとします。
もし手元に一万円札があっても、価値の無くなった円をタイの通貨に換金してもらうことはできないでしょう。純金コインがあれば、現地の通貨に交換してもらってしばらくの生活資金にすることができるのではないでしょうか。
何が起きても決して無価値にならない資産、日本円で持っているよりもある意味安全な資産、それが金投資の最大のメリットなのです。
3.金投資の方法について
金投資の具体的な方法ですが、大まかに2通りの方法があります。
実際に現物を購入する方法と、企業に口座を作ってそこで購入する方法です。
実際に金を購入する方法は数多くありますが、一番かんたんなのはネットで購入してしまう方法です。
楽天市場やAmazonでも購入が可能です。
多少コスパが悪いかもしれませんが、お店によっては保証書を付けてくれるお店もあります。
簡単かつ、すぐに手に取れる形で金が手に入るのが魅力的な点ですね。
企業に口座を作って投資。
私が行っている積立投資はこちらになります。
田中貴金属のような貴金属を専門に取り扱う企業、もしくはネット証券などに口座を作って行うことになります。
少額から投資できるのが魅力的な点で、最小は月1000円からという所もあります。
ある程度の量積み立てたら、バーやコインの形で引き出して自宅に送ってもらうことも可能です。
4.金投資を始めるべき時期は今ではない?
記事にしておいてアレなのですが、2022年6月現在はあまり金投資を始めるのに向いている時期とはいえません。
ウクライナ危機とその影響による円安により、円で金を買うレートは過去最高値になっているためです。
(この後も永遠に上がり続けるのであれば今が悪い時期とも言えないのですが。)
ただこのような時だからこそ金投資に興味をもつきっかけができた、落ち着いてからではまた忘れてしまうという方もいるかと思います。
そういう方は私と同じく積立投資から始めてみてはいかがでしょうか。
今現在は楽天証券やSBI証券であれば、1000円からの積立投資が可能です。